
UpDRIFT Tee Collection / 2025 Summer
UpDRIFT®️は、海辺に漂着したプラスチックゴミをビーチクリーンによって回収し、リサイクルやアップサイクルすることによって新しい価値を生み出すプロジェクト。
Green Material #2 真っ白なTシャツに込められた海への思い
日本の海岸線に漂着するペットボトルゴミ、年間約3万トン。
多い時には5万トンにもなります。その量はダンプカーだと約5,000台になります。
日本各地では漂着ペットボトルゴミの回収アクションは増えているものの、回収したペットボトルの使い道などまだまだ課題は山積みで、海洋環境は悪化が進むばかりです。
HELLY HANSENはこの問題に対して、回収されたペットボトルゴミをTシャツによみがえらせる取り組みをスタートしました。1枚のTシャツに約10本のペットボトルゴミが使用されます。
まだまだとても漂着ペットボトルゴミを減らすほどには及びませんが、このTシャツを通じて多くの方がこの取り組みと海洋環境悪化の実状を知る事も改善への一歩だと思っています。
海を想うさまざまなアーティストとコラボレーションし、ペットボトルゴミからうまれた“UpDRIFT®️”Tシャツをキャンバスに、付加価値のあるプロダクトへ生まれ変わらせます。そして“着る楽しさ”を通じて海を身近に感じてくれる人が増えればと願っています。
MESSAGE FROM ARTIST
_Kouichi Okamoto

このTシャツのデザインを選んだ理由は何ですか?
前回のリトマス紙を使用したグラフィックを作成している時から漂流ゴミのアイデアはありました。
ある島に漂流ゴミの撮影に行った時、大量に流れ着いたゴミを見てこれらはどこからどのような漂流してきたのか考えている中、これらのゴミにGPSを付けて漂流させたらその経路がわかると思いました。
デザインにはどのようなインスピレーションがありましたか?
環境問題を彷彿させる直接的なグラフィックではなく、抽象的なグラフィックにする事でコミュニケーションによりコンセプトが伝わるデザインです
このデザインにはどのようなメッセージや意味が込められていますか?
この”線”はゴミの経路です。
その線のスタートは私たちの生活圏です。
今回のデザインを通じて伝えたいことは何ですか?
海洋ゴミと聞いて海に捨てられたゴミと考えていました。
海洋ゴミの多くは陸上から流れ着いたものということを知りました。
街中のゴミが川に落ち、流れて海に流れて漂流ゴミとなります。
漂流ゴミは浜辺や海岸の清掃だけではなく、私たちの生活圏内でゴミを拾う事が重要だと感じました。

個人的に海洋環境に関心を持ったきっかけは何ですか?
木こりをしている時期があり、雨の中でも作業をする事が多く、その雨が川になり、海に流れ、雲になって再び雨になる循環を意識するようになり、
物作りをしている以上、環境問題を無視できないと感じるようになりました。
海洋環境問題について、どのようなアクションを取ることが重要だと思いますか?
海は全ての国と繋がっています。
さまざまな海洋汚染の要因がある中、まず私たちにできることは街のゴミを減らす事が海を汚さないことにつながると思います。
最新の海洋環境問題のニュースやトピックで、特に気になっているものはありますか?
マイクロプラスチック問題です、まだ未知のことも多いようですが生物はもちろん人体にどれほど影響しているのかとても気になります。
目に見えるゴミは拾う事ができますが、目に見えないサイズのマイクロプラスチックはとても脅威に感じます。
最後に、このプロジェクトについて何か特別なメッセージはありますか?
街のゴミを拾うことは海洋生物を救うこと
ABOUT ARTIST

Kouichi Okamoto
オランダのテクノレーベル“X-Trax”よりアルバムHI Light をリリース後、2006 年 共栄デザインを設立。2018 年に FIELD RECORD を立ち上げる。
イスラエル museum holon、POLA MUSEUM ANNNEX、静岡県立美術館、富山県立美術館、BMW Museum、V&A museum 等で作品を展示。
San Francisco Museum of Modern Art にてglass tank がパーマネントコレクションに選定される。German Design Award2017 にて specialmention を受賞。
2021 年度版中学教科書“美術 1” に作品掲載。
MESSAGE FROM ARTIST
_Jacky Ko

このTシャツのデザインを選んだ理由はなんですか?
私はシンプルで直接的なデザインアプローチを確立してきました。実際の海洋ごみの写真を活用することで、豊かなストーリーテリングを実現することが重要だと考えています。
美しい自然のイラストを主題にするのではなく、この機会を利用して、より魅力的なスタイルで海洋汚染の問題を強調することにしました。
さらに、この衣料品は石垣の海洋プラスチックから作られているため、素材自体とのつながりを重視する点が主な目的の一つです。
そのため、最終的な結果は全体的な成果となるでしょう。
I’ve established a design approach that is simple and direct, I think it’s important to have rich storytelling by using photographs of the actual marine waste. Instead of having a beautiful nature illustration as a subject, I decided to use this opportunity to highlight our ocean pollution issues in a more engaging style. Moreover, since the garment is made from Ishigaki’s marine plastic, one of the main objectives is to connect back to the material itself. So the end result would have a holistic outcome.
デザインにおけるインスピレーションの源は何ですか?
海洋ごみのコラージュは新しい概念ではありません。多くの素晴らしいアーティストがこのメディアで素晴らしい作品を生み出してきましたが、それらをビーチ清掃イベントやアート展覧会でしか見ないことがほとんどです。そこで、なぜこの同じアイデアをTシャツデザインに持ち込まないのかと考えました。これは歩く広告塔として機能し、意識向上を促進する素晴らしいプラットフォームになると信じています。
Marine waste collage is not a new concept. Many great artists have done incredible works in this medium, but often we only see them in beach cleanup events or art exhibitions. So I asked myself why not bring this same idea to t-shirt design, and it can act as a walking billboard. I believe it is a fantastic platform to promote awareness.
このデザインに込められたメッセージや意味は何ですか?
沖縄と聞くと、パラダイスを連想します。この地域の海洋生物への関心は圧倒的に高いですが、その生活環境の過酷な現実を本当に理解している人はごくわずかです。石垣島の海洋ごみの混乱をデザインに反映させることで、私たちが直面する課題を浮き彫りにできると考えています。物理的な形で見ることほど強力なものはなく、ウミガメのシルエットとごみの対比は、私たちが海洋に与えた脅威を象徴しています。
When we think of Okinawa, we think of paradise. The appreciation of marine life in this region is overwhelmingly popular, but very few of us truly understand the harsh reality of its living conditions. I believe featuring the chaos of marine waste from Ishigaki Island can showcase the challenges we are facing. Nothing is more powerful than seeing it in physical form; the contrast between the silhouette of the sea turtle and the debris represents the threats we have created to our ocean.
このデザインを通じて何を伝えたいですか?
このデザインが、私たちがこれらの素晴らしい海洋生物を楽しむ一方で、その背後にある醜い真実を思い出させることを願っています。もし皆が運動に参加すれば、決して遅すぎることはありません。このテーマへの意識を高め続けることが、このプロジェクトの目標です。
I hope this design can remind all of us there is an ugly truth behind while we enjoy seeing these wonderful marine creatures. It is never too late if we all play a part in the movement; continuing to raise awareness of this topic would be the goal of this project.

海洋環境問題についてどう思いますか?
プラスチック汚染は、私たちの海洋の健康にとって最大の脅威の一つです。世界中の数多くの海洋生物に影響を及ぼしています。実際、地球上のウミガメの過半数が生涯にわたりプラスチックを摂取しています。明らかに、プラスチックの生産削減とリサイクルの改善が私たちの優先事項です。人類として、私たちは自然を守る責任があります。誰もが活動家になる必要はありませんが、少なくとも関連するテーマに関する知識を共有する努力は必須です。要するに、環境問題は無視できない問題です。
Plastic pollution is one of the greatest threats to our ocean health; it impacts countless marine species worldwide. In fact, more than half of the world’s sea turtles on earth have eaten plastic in their lifetimes. Obviously, reducing plastic production and improving recycling practices are our priorities. As the human race, we have the responsibility to protect Mother Nature. Not everyone needs to be an activist, but at least we must do our due diligence to share knowledge on related subjects. Simply put, environmental issues are not something that we can afford to ignore.
海洋環境問題への個人的な関心は、何から始まりましたか?
石垣島のビーチ沿いに住む中で、海洋環境の損傷の深刻さを痛感しました。ビーチ清掃イベントがなければ、石垣島のほとんどのビーチや海岸線は、想像を絶するほどの海洋ごみで埋め尽くされていたでしょう。このため、グラフィックデザイナーとしてのスキルを活かし、これらの問題支援に尽力することを決意しました。
アートを通じて海を救うことができれば幸いです。
Living by the beach in Ishigaki, I fully recognized the damage level of our ocean conditions. Without beach cleanup events, the majority of the beaches and coastlines in Ishigaki would be filled with marine waste beyond what we can imagine. For this reason, I’ve decided to utilize my skill set as a graphic designer to support these issues. Hopefully we can use art to save the sea!
海洋環境問題に関して、重要な行動は何だと思いますか?
小さな習慣から始めることが重要で、継続性が鍵です。使い捨てプラスチックの使用を減らすことは良い出発点です。これは日常の生活に組み込むべきです。
海洋環境問題に取り組む組織を支援し、研究を続け、情報を広めることも重要です。
I believe in starting with small habits, consistency is the key. Reducing our use of single-use plastics is a great starting point; it should be embedded in our daily lives. Continue to research and spread the word by supporting organizations addressing ocean environmental issues.
最近、海洋環境問題に関するニュースやトピックで、特に注目したものはありますか?
新しい報告書によると、海亀の個体数は現在、保護上の懸念が低いレベルにあるとされています。この希望的な進展は、この問題の意識向上を世界的に推進する影響を示しています。しかし、素晴らしい結果を維持するためには持続的な努力が必要です。
私たち全員で協力し、変化をもたらすことが重要です。
A new report shows that sea turtle populations are now considered to be at a low risk of conservation concern; this hopeful progress demonstrates the impact of promoting awareness of this subject globally. However, sustained efforts are needed in order to maintain a great outcome. It is up to all of us to work together and make a difference.
最後に、このプロジェクトについて何か特別なメッセージはありますか?
個人的に、クリエイティブプロフェッショナルとして、この情熱プロジェクトの始まりから終わりまで、素晴らしい旅でした。コラージュの中の海洋ごみの各ピースは、私たちの海洋の健康の重要な段階と深い関連性を持っています。
この服の所有者が、この服を頻繁に着用してくれることを願っています。
これは、この地球に対する私たちの責任を示す一つの方法です。
なぜなら、ポジティブな行動は伝染するからです。
Personally, as a creative professional, it has been an incredible journey from start to finish with this passion project. Every piece of the marine debris in the collage has a significant connection to this crucial stage of our ocean health. I wish whoever owns this piece of garment would wear it often. It is one way to show our responsibility for this planet, because positive action is contagious.
ABOUT ARTIST

Jacky Ko
香港生まれ石垣島在住のアーティスト、クリエイティブディレクター。「Everyday Ishigaki Island Wear (EDISG®)」の創設者。20年以上のデザイン業界での経験を持ち、ブランディングやグラフィックデザインのバックグラウンドを活かして数多くのグローバルブランドとパートナーシップを築く。
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このTシャツを着る楽しみを通じて、
多くの方が海洋環境を知り、海を身近に感じてくれる人が増えることを願っています。
▼ITEM Goldwin Online Store 2025.7.25発売
[HH62550] HH×Jacky Ko S/S UpDRIFT® Graphic Tee
Color:WHITE,NAVY
Price:¥9,900(w/ Tax)
Size:XS,S, M, L, XL
[HH62551] HH×Koichi Okamoto S/S UpDRIFT® Graphic Tee
Color:WHITE,BLACK
Price:¥9,900(w/ Tax)
Size:XS,S, M, L, XL
※UpDRIFT®️は豊島株式会社の登録商標です。